電子の猫の通信

空城が空にぽっかり浮かんでて猫と一緒に住む人在るか

絶景かも

ある日、私は道を歩いていました。すると公園の桜の花びらがちらちらと落ちているのが見えたのです。      


「これって絶景かも……」


一瞬、そのあまりの美しさに息がハッと止まったのが分かりました。


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私は大阪で生まれ育ち、現在も住み続けています。大阪という所は梅田とかナニワを中心に発展した都会とその周辺に位置するベッドタウン(bedroom town)なのでそのオリジナルな雰囲気とか落ち着くのはあるんですけど、そのためか例えば富士山とか例えば那智の滝とか圧倒的な自然美というものにあまり縁がない生活を送ってきたような気がします。その私が今回の通信のテーマを《絶景》にしようと思い立ちいろいろ考えあぐねてみての結論とは。


それは私にとっての絶景とは身近な風景の中に存在するもの。人間の努力によって作られて守られてきた身近な場所とその風景。その共有財産を私は絶景と思うのです。


何故、今回のテーマを絶景にしたのかというと、その土地の持つ固有の風景ってその地域に存在する各々の《守るべきもの》つまり表現文化(culture)について思考する際にきわめて重要な要素になってくると思うからです。


この前(2019,4/7)の大阪府知事大阪市長選挙で維新の会が大勝しました。つまりこれからの大阪の舵取りは彼らに託されたわけです。彼らは言います。「大阪の成長を止めるな」と。でもそこではたと考えるのです。大阪の成長って何?と。それは水道を民営化したり、大学の数を減らしたりすることではないと思うんです。


大阪の役に立ちたいと考える人材が一人でも多く世の中に出てくること。それこそがこれから大阪が盛り上がっていく条件ではないでしょうか。